オタクですけど、何か?~友情編~




「あ、ガチャピンとムックが道場破りに来ました」

「え!?マジで!?」

姉から逃れたいが為にあからさまな嘘をついた僕。
まさか引っ掛かるとは思ってなかったけど、姉は意外とチョロかった。

アッサリと騙され、リビングの窓を開けてまで道場の方を一生懸命見ていた。

その隙にトーストを口の中へ押し込めてコーヒーが入ったマグカップを手に、僕はそそくさとリビングを後にする。

自分の部屋に戻って来たからといっても安心は出来ない。素早く制服に腕を通して学生カバンを持ったと同時にダッシュで玄関へ向かう。


「道場破りとか騙されたし!マジであいつシバく!!」

遠くで聞こえた断末魔みたいな怒り狂った声を聞かなかった事にして、静かに家を出た。



本当に今日は朝からついてなかったのだ……




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