オタクですけど、何か?~友情編~



「なぁ、萌木(赤髪A)」

「はい。何ですか?」

「なんで当たり前の様に俺の膝の上に座るんだ?(赤髪A)」

「君が僕の席に座っていたからです。僕が来ても退かないので遠慮なく膝に座らせて頂きました。
それにしても座り心地最っ悪ですね」

「何しちゃってんの2人共!マジで萌木ウケるんですけど!!(白髪A)」

腹を抱えながら残りの2人もここに集まってくる。

それと共に教室中の視線も集まってくるからたまったもんじゃない。

からかう目的以外でオタクに群がる不良達という異様な光景に、クラス中が興味を示している。

なるべく表舞台に立たない事を心掛けているオタクにとっては、非常に居心地が悪い。


「オイ、どけよ(赤髪A)」

「それはこっちの台詞です」

溜め息を吐き出しながらも立ち上がり、赤髪Aが退くのを待ち、退いたのを確認してから漸く自分の席に腰を下ろした。

持って来ていた同人誌を広げようとしたけど、トリプルA達がここから離れる気配がない。

寧ろ、前と両隣の席の椅子を陣取り、寛ぎはじめたではないか。


「ちょっと。同人誌読みたいんで、どっか行ってくれませんか?」

「今日は何の同人誌持って来たんだ~?(黄髪A)」


どこかへ行けと言ったのに…
日本語が通じなかった事に僕は物凄くショックを受けました。

あれ?ここ、日本でしたよね?

学生カバンから取り出した同人誌を黄髪Aが覗き込んでくるではありませんか。

このマンガ俺も好き~♪等と、あのシーンが熱いだのあそこの展開が超好みだの聞いてもない事を一方的き喋りだした。


ああ、うざい…



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