オタクですけど、何か?~友情編~
僕、お友達になって下さいなんて言いましたっけ?
不思議ですね…
どこでどう話が拗れたんでしょうか。
赤くなった指を擦りながらニカッと清々しい笑顔を僕へと向けてくる2人。
昨日まではあんな態度を取っていたくせに180度も違う態度に不信感を抱いてしまった。
だってそうでしょう?
「昨日まで君達は僕に不快な思いをさせてましたよね?なのに掌を返した様に"友達じゃん"だなんて虫が良すぎませんか?正直、そのテンションについていけません」
トリプルAは加害者。
僕は被害者。
散々からかっていじめてきたくせに突然友達だとは何様だって話ですよ。
まぁ正直なところ、彼等のいじめは中学の頃に受けたものに比べれば幼稚過ぎて心に傷を負う事はありませんでしたがね。
でも、不快な気持ちにはなりました。
僕の言葉に3人は申し訳なさそうな顔をしていた。
「いいですか?いじめる側は面白可笑しくターゲットを痛め付けるんでしょうけど、その被害者は生きる事すら嫌になるくらいの傷を負うんです。こちら側からしてみれば、時に加害者から殺意を感じる瞬間だってあるんです」
「「「……」」」
「自分がされて嫌な事は他人だって嫌なんです。そんな事、もう子供じゃないんですから考えなくても分かりますよね?
第三者から見れば、いじめてる側の姿は滑稽なんですよ。本当に。馬鹿そのものです」
僕の真剣な訴えにトリプルAだけじゃなく、教室中が静まり返っていた。