オタクですけど、何か?~友情編~



「切実に思います。自分よりも弱い立場の人間をいじめて何になるっていうんですか?最高に下らない。
いつもいつも手軽にいじめられそうなターゲットばかり狙って……たまには自分より遥か上の人間をターゲットにしてみたらどうです?まぁ軽くあしらわれて終わりでしょうけどね。
そんな度胸もないくせにいじめとかみっともない事をしないで下さい」

教室が静寂に包まれた中、トリプルAのボスが頭を下げた。それに続く様に他2人も深々と頭を下げる。


「…萌木、からかったりして本当に悪かった(赤髪A)」

「俺もゴメン!(白髪A)」

「もう絶対しないから許して下さい(黄髪A)」


各々の行動を反省して頭を下げてくるトリプルAに、僕は溜め息を吐き出した。


「……許しません」

「「「ー……っ」」」


彼等を真っ直ぐ見つめてはっきりそう告げる。

そんな僕を苦虫でも噛んだ様な顔をしてトリプルAは見ていた。

根は良い方達だと分かりましたが、こっちにだってプライドも譲れないものもあるんです。


「口でだけの謝罪ならいくらでも言えますよね。“すみませんでした”本当にそう思っているなら誠意を見せるのが筋ってものじゃないですか?
僕にではなく、昨日君達がカツアゲしたあの男子生徒に謝って下さい。
それまでは絶対に許す訳にはいきません」

この言葉を聞いたトリプルAの顔にパァッと花が咲いた。


う、うわぁ……

すっごい喜んでる。

や、ちょっと。いくらなんでも胴上げとかあり得ないでしょう。

ほらほら、3人で胴上げは無理ですって。

周りから被害届けを提出される前に止めた方がいいですよ。クラスメイト達が白い目で見てますし…



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