若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
いつの間にか指輪の交換も済んで、乾杯になっていた。
「さあどうぞ、シャンパンではなくここのヴァン・ムスーです。今日のワインは全てこのシャトーのものですからたんと召し上がれ。とても美味しいですよ」
渋々ながら慌ててグラスを手に取った。
「サンテ!」
ひと口飲んで新郎新婦に目をやれば、佳織に気づいた向葵がうれしそうに手を振る。
――向葵ちゃん。いいのね? 本当に、これでいいのね?
聞こうにも聞けないという複雑な気持ちと、幸せそうな向葵の笑顔で板挟みになりながら、佳織の目にはまた涙が滲む。
「まるで実のお姉さんじゃないですか」
矢神がクスクスと笑った。
「さあどうぞ、シャンパンではなくここのヴァン・ムスーです。今日のワインは全てこのシャトーのものですからたんと召し上がれ。とても美味しいですよ」
渋々ながら慌ててグラスを手に取った。
「サンテ!」
ひと口飲んで新郎新婦に目をやれば、佳織に気づいた向葵がうれしそうに手を振る。
――向葵ちゃん。いいのね? 本当に、これでいいのね?
聞こうにも聞けないという複雑な気持ちと、幸せそうな向葵の笑顔で板挟みになりながら、佳織の目にはまた涙が滲む。
「まるで実のお姉さんじゃないですか」
矢神がクスクスと笑った。