若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
夢のような結婚式だった。
幸せすぎて、今でも信じられないでいる。
客たちとの賑やかなディナーのあと、向葵は自分に与えられた部屋にいた。
気持ちは一ミリも、変わっていない。
むしろ強くなっている。
彼がどうして自分を選んでくれたのかはわからないけれど、その理由がなんであれ、私が好きだからいいのと、向葵は思う。
ディナーのあと。
夕翔は『よく考えて、それでもいいんだったら、部屋においで』と言った。
彼の部屋は廊下を挟んで、向かい側。
シャワーは浴びた。
あとは行くだけ……。
立ち上がった拍子に、ナイトウェアが肌を撫でた。
歩くたびに少しヒンヤリとして、素肌に貼りつくようなシルクの柔らかさを感じながら、廊下に出た。
十二時を回り、皆それぞれの部屋にいるのだろう。
薄暗い明かりが灯るだけの長い廊下は、寝静まったように音ひとつ聞こえない。
軽く噛んだ唇が怯えたように震えている。
それでもこの扉の向こう側にいる彼に会いたくて、向葵はノックする。
「はい」
夕翔の声を聞き、扉を開けた。
ところどころをオレンジ色に照らすダウンライトと、アールヌーボーの美しいガラススタンドの明かりが灯る部屋で、美しい装飾の一部のように、彼はガウンを羽織って、そこに立っていた。
幸せすぎて、今でも信じられないでいる。
客たちとの賑やかなディナーのあと、向葵は自分に与えられた部屋にいた。
気持ちは一ミリも、変わっていない。
むしろ強くなっている。
彼がどうして自分を選んでくれたのかはわからないけれど、その理由がなんであれ、私が好きだからいいのと、向葵は思う。
ディナーのあと。
夕翔は『よく考えて、それでもいいんだったら、部屋においで』と言った。
彼の部屋は廊下を挟んで、向かい側。
シャワーは浴びた。
あとは行くだけ……。
立ち上がった拍子に、ナイトウェアが肌を撫でた。
歩くたびに少しヒンヤリとして、素肌に貼りつくようなシルクの柔らかさを感じながら、廊下に出た。
十二時を回り、皆それぞれの部屋にいるのだろう。
薄暗い明かりが灯るだけの長い廊下は、寝静まったように音ひとつ聞こえない。
軽く噛んだ唇が怯えたように震えている。
それでもこの扉の向こう側にいる彼に会いたくて、向葵はノックする。
「はい」
夕翔の声を聞き、扉を開けた。
ところどころをオレンジ色に照らすダウンライトと、アールヌーボーの美しいガラススタンドの明かりが灯る部屋で、美しい装飾の一部のように、彼はガウンを羽織って、そこに立っていた。