若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
いつの間にか、そのまま眠ってしまったらしい。
次に向葵かを瞼を上げた時は、頬を濡らしていたはずの涙が、すっかり乾いていた。

カサついてしまった頬をぬぐい、むっくりと起き上がった向葵は時計を見た。

示す時間は午後の四時。
この部屋に来たのは二時頃のはずなので、二時間近く寝てしまったことになる。

なんでも揃っているこの部屋だけれど、食材だけは別だ。夕食は届けましょうかという梅川の申し出は断った。
食材の買い出しもあるが、それより先にしなければならないことがある。

せっかく彼が用意してくれたのだから、夏休みの間は、ここで過ごすつもりだ。

さあ、いつまでもごろごろはしていられない。
今日中にすべきことをしようと気合いをいれて、大きく伸びをした。
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