若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
なんだろう?と思いながら右手を差し出すと、夕翔は向葵が差し出した指先を手に取ってしげしげと見た。
「この手が荒れるのは嫌だな」
向葵は目を丸くして口をポカンと開けた。
「やっぱり家政婦を雇おうか?」
指を離すと彼は微かに眉をひそめ、心配そうにそんなことを言う。
「いえ、主婦なら当然だから……」
ドキドキと、超高速で心臓が暴れだす。
頬を赤くしながら向葵は「――ゴム手袋するから、大丈夫」と俯いた。
途端に、彼が心配してくれた右手が。とても大切なもののように感じる。左手で彼が撫でてくれた右手の指をそっとさすりながら、明日ハンドクリームを買おうと思った。彼が心配しないで済むように。
運ばれてきたメインディッシュは、ウズラのファルシ。昼間、インターネットでこのレストランのメニューを調べておいたので、ファルシというのが詰め物をした料理だとうことを、いまは知っている。昨日までの向葵は知らないが。
「この手が荒れるのは嫌だな」
向葵は目を丸くして口をポカンと開けた。
「やっぱり家政婦を雇おうか?」
指を離すと彼は微かに眉をひそめ、心配そうにそんなことを言う。
「いえ、主婦なら当然だから……」
ドキドキと、超高速で心臓が暴れだす。
頬を赤くしながら向葵は「――ゴム手袋するから、大丈夫」と俯いた。
途端に、彼が心配してくれた右手が。とても大切なもののように感じる。左手で彼が撫でてくれた右手の指をそっとさすりながら、明日ハンドクリームを買おうと思った。彼が心配しないで済むように。
運ばれてきたメインディッシュは、ウズラのファルシ。昼間、インターネットでこのレストランのメニューを調べておいたので、ファルシというのが詰め物をした料理だとうことを、いまは知っている。昨日までの向葵は知らないが。