若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
色鮮やかな食材がウズラの肉に包まれて、複雑な風味が口に広がるはずなのだろう。
でもせっかくの料理を味わう余裕はなかった。喉の奥が苦しくて、飲み込むだけで精一杯だ。
「どうしたの? 口に合わない?」
「ううん、そんなことない。とっても美味しい」
「急に静かになるから。あ、でもしゃべっていたら食べられないか」
夕翔はクスっと笑う。
それは、あなたがドキドキするようなことを言うからですよ、と突っ込みたくなった時、笑っていた彼の顔がピタリと止まり、と同時に視線も止めた。
振り返ると、ふたり連れの客が案内されて脇を通り過ぎるところだった。
スーツ姿の男性と、綺麗な女性。
「あぁ、月井」
ちょうど近くに差し掛かったところで、男性のほうが歩み寄ってきた。紹介してと言わんばかりに向葵を見る彼に夕翔が口元だけに笑みを浮かべる。
「彼女は僕の妻。彼は真行寺、同級生」
でもせっかくの料理を味わう余裕はなかった。喉の奥が苦しくて、飲み込むだけで精一杯だ。
「どうしたの? 口に合わない?」
「ううん、そんなことない。とっても美味しい」
「急に静かになるから。あ、でもしゃべっていたら食べられないか」
夕翔はクスっと笑う。
それは、あなたがドキドキするようなことを言うからですよ、と突っ込みたくなった時、笑っていた彼の顔がピタリと止まり、と同時に視線も止めた。
振り返ると、ふたり連れの客が案内されて脇を通り過ぎるところだった。
スーツ姿の男性と、綺麗な女性。
「あぁ、月井」
ちょうど近くに差し掛かったところで、男性のほうが歩み寄ってきた。紹介してと言わんばかりに向葵を見る彼に夕翔が口元だけに笑みを浮かべる。
「彼女は僕の妻。彼は真行寺、同級生」