若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
突然紹介されて驚いたが、慌てて小さく頭を下げる。
「向葵です」
「あちらが奥さんの柊子さん」
少し控えめに立っている女性がにっこりと微笑んだ。
――"しゅうこ"さん?
そういえば夕べ、夕翔が寝言で言った名前も『しゅうこ』だった。
ただの偶然なのだろうか?
ふたりは奥へと進んでいく。
しゅうこさんが着ている服はゆったりとドレープが美しいブラウスに、膝が隠れる長さのマーメイドのスカート。ピンヒールのパンプスは折れそうなほど細いけれど、足取りに戸惑いはなく、彼女は優雅に歩いている。
自分はあんな風には歩けないと、向葵は思う。ヒールが少し高いだけで足をくじいてしまいそうで怖い。
女性らしい艶めく長い髪も素敵だ。カールした髪が流れる肩を、隣を歩く夫が抱きよせた。
近づくと、とてもいい匂いがするだろうと向葵は思った。あの夫はいま、妻の香りにうっとりと満足したに違いない。
その何もかもに向葵は思わず「綺麗……」と呟いた。
「向葵です」
「あちらが奥さんの柊子さん」
少し控えめに立っている女性がにっこりと微笑んだ。
――"しゅうこ"さん?
そういえば夕べ、夕翔が寝言で言った名前も『しゅうこ』だった。
ただの偶然なのだろうか?
ふたりは奥へと進んでいく。
しゅうこさんが着ている服はゆったりとドレープが美しいブラウスに、膝が隠れる長さのマーメイドのスカート。ピンヒールのパンプスは折れそうなほど細いけれど、足取りに戸惑いはなく、彼女は優雅に歩いている。
自分はあんな風には歩けないと、向葵は思う。ヒールが少し高いだけで足をくじいてしまいそうで怖い。
女性らしい艶めく長い髪も素敵だ。カールした髪が流れる肩を、隣を歩く夫が抱きよせた。
近づくと、とてもいい匂いがするだろうと向葵は思った。あの夫はいま、妻の香りにうっとりと満足したに違いない。
その何もかもに向葵は思わず「綺麗……」と呟いた。