若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「披露宴はどうしたんだ? 呼ばれた覚えがないが」
「今のところその予定はない。彼女はまだ学生なんでね」
自分は彼の結婚式に呼ばれているのだから、親しい友人だけでパーティをしたとは、さすがに言い辛かった。実際友人とも思っていないが。
「へえー学生か、どうりで。二十歳の頃の柊子を思い出したよ。似てるよな? お前の奥さん」
フッと夕翔は鼻で笑う。
「その頃の彼女は、夫の浮気に泣く日がくるとは、予想もしていなかっただろうな」
「おいおい。俺たちは円満だぜ、人聞きの悪いことは言うなよ。あいつは幸せだ。安心しろ夕翔、お前の心配はお呼びじゃない」
相変わらず鼻白んだままの夕翔に、「お前のほうが、よほど残酷だぞ」と真行寺は言い捨てた。
「俺はちゃんと愛を注ぐ。たとえその場限りでもリアルにな。それに、相手はそれがわかる女限定だ。どこかの王子さまのように、手当たり次第に優しいわけじゃぁない」
「今のところその予定はない。彼女はまだ学生なんでね」
自分は彼の結婚式に呼ばれているのだから、親しい友人だけでパーティをしたとは、さすがに言い辛かった。実際友人とも思っていないが。
「へえー学生か、どうりで。二十歳の頃の柊子を思い出したよ。似てるよな? お前の奥さん」
フッと夕翔は鼻で笑う。
「その頃の彼女は、夫の浮気に泣く日がくるとは、予想もしていなかっただろうな」
「おいおい。俺たちは円満だぜ、人聞きの悪いことは言うなよ。あいつは幸せだ。安心しろ夕翔、お前の心配はお呼びじゃない」
相変わらず鼻白んだままの夕翔に、「お前のほうが、よほど残酷だぞ」と真行寺は言い捨てた。
「俺はちゃんと愛を注ぐ。たとえその場限りでもリアルにな。それに、相手はそれがわかる女限定だ。どこかの王子さまのように、手当たり次第に優しいわけじゃぁない」