若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
うわの空で返事を返しているうちに、時間は倍のスピードで流れたらしい。
目的地へは、それこそアッという間に到着した。
「さあ、着きました」
案内された店は、ブランドには全く縁のない向葵でも知っている、世界的有名店だ。
店の前に立つことすら申し訳なくて、着るのが私でごめんないと、このままUターンしたくなる。穴の中に逃げこめればどんなにいいだろう。
まだはじまったばかりのお姫さまプランに、腰は引ける一方だ。
自分ひとりなら、何かの間違いだろうと門前払いをくらっただろうに、マリーのおかげで追い返されることもない。
目力の強いブルネットの美人店員に、愛想よく店内へと案内された。
服だけでなく調度品からなにもかもが眩くて、目が泳いでしまいそうになる。
かつて使ったこともないファビラス!という形容詞を心で叫びながら、前を歩くブルネット美人だけをまっすぐに見て歩いてくと、奥の個室に通された。
「先にメイクをしてもらいましょうね」とマリーが言う。
「はい」
もう、まな板の上の鯉になるしかない。
目的地へは、それこそアッという間に到着した。
「さあ、着きました」
案内された店は、ブランドには全く縁のない向葵でも知っている、世界的有名店だ。
店の前に立つことすら申し訳なくて、着るのが私でごめんないと、このままUターンしたくなる。穴の中に逃げこめればどんなにいいだろう。
まだはじまったばかりのお姫さまプランに、腰は引ける一方だ。
自分ひとりなら、何かの間違いだろうと門前払いをくらっただろうに、マリーのおかげで追い返されることもない。
目力の強いブルネットの美人店員に、愛想よく店内へと案内された。
服だけでなく調度品からなにもかもが眩くて、目が泳いでしまいそうになる。
かつて使ったこともないファビラス!という形容詞を心で叫びながら、前を歩くブルネット美人だけをまっすぐに見て歩いてくと、奥の個室に通された。
「先にメイクをしてもらいましょうね」とマリーが言う。
「はい」
もう、まな板の上の鯉になるしかない。