バッドジンクス×シュガーラバー
ワンハンドで食べられて、しかもクリームが中に入っているため手を汚しにくい。

興味を引く【和紅茶】というブランドとともに、いつでもどこでも楽しめるコンビニスイーツのコンセプトに合った商品ということが評価され、めでたく採用に至ったのだった。

自分がメインになって新商品の開発をするのは思っていた以上に大変で、けれどもすごくやりがいがある。

他にもいくつか提案はしたけれど、自分でもこの【和紅茶のマフィン】が1番自信作だったから……選んでもらえたときのうれしさは、今でもすぐに思い出せるほどだ。

最初の構想では、和紅茶はシンプルにフィナンシェやシフォンケーキの形で使おうと考えていた。

だけどあの日──メニュー会議の2日前、久浦部長にもらったミルクティーからヒントを得て、生地の中にミルクティー味のクリームを入れ込んだスイーツを思いついたのだ。

なんだか恥ずかしくて、そのことは久浦部長に伝えていない。

けれど今私がこうしてやりがいを感じながら働けているのは部長のおかげだと、心の中でひそかに感謝しつつ仕事に打ち込んでいた。
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