バッドジンクス×シュガーラバー
満面の笑みで祝ってくれる先輩の言葉に、思わず涙腺が緩む。

目をうるませたままふにゃりと笑って、大きくうなずいた。



「ありがとうございます……っ! でもまだ完璧ではないので、もっとがんばります!」

「真面目ちゃん! でも憂依ちゃんのそういうところスキよ~」



言いながら今度はぐりぐりと頭を撫でられ、されるがまま髪の毛をめちゃくちゃにかき混ぜられつつ「うれしいです~」と泣き笑いの表情で返す。



「実は上本さんも誘ったんだけど、振られちゃったのよね。でも今日の部長プレゼンすっごい気にしてソワソワしてたから、あとで連絡してあげて」

「はい! 電話します」



いつもクールな上本さんのそんな話を聞かせてもらって、ますます感動しながらコクコクとうなずいた。

えみりさんも、上本さんも……それに、牧野さんも。

こうしてわかりやすく自分の仕事を応援してくれる存在がいると実感できるのは、すごく心強い。

同時に私はそんな優しい人たちに恵まれているのだと、改めて思う。



「いやー、小糸さんのあんな笑顔、俺にも向けてもらいたいなあ」

「……そうだな」

「え、久浦部長もそういうこと考えるんですか」

「うるさい」



男性ふたりが何やら話しているけれど、話の内容までは耳に届かない。

結局私たちは、そのまま4人連れ立ってデイリーフーズ部のオフィスへと戻ることになった。
< 107 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop