バッドジンクス×シュガーラバー
「すみません……あの、重い……ですよね。えっと、もう、降ろしていただいても」
「降ろさない。それに小糸は重いどころか軽すぎる。散々試作品食ってるくせに、どういうことだこれは」
視線を前方に固定したまま思いもよらない方向から叱られ、また「す……すみません……」と謝罪の言葉が口をつく。
貧血だから血の気が引いているはずなのに、顔が熱くなってきた。
たぶんもう、大丈夫なんだけど……久浦部長は、今オフィスに戻ることを許してくれないだろう。
束の間身体を少し傾けて、部長がひじでエレベーターのボタンを押した。
それから改めて抱え直され、その腕の中で私は居心地悪く身動ぎする。
「とりあえず一旦医務室に連れて行くが、今日はこのまま早退しろ。上司命令だ」
『早退』の言葉にすぐさま反論しかけたのを察してか、強い口調で久浦部長は付け足した。
ここまで言われてしまえば、黙って受け入れるしかない。実際自分は、現在進行形で先輩や上司に迷惑をかけてしまっているのだ。
「降ろさない。それに小糸は重いどころか軽すぎる。散々試作品食ってるくせに、どういうことだこれは」
視線を前方に固定したまま思いもよらない方向から叱られ、また「す……すみません……」と謝罪の言葉が口をつく。
貧血だから血の気が引いているはずなのに、顔が熱くなってきた。
たぶんもう、大丈夫なんだけど……久浦部長は、今オフィスに戻ることを許してくれないだろう。
束の間身体を少し傾けて、部長がひじでエレベーターのボタンを押した。
それから改めて抱え直され、その腕の中で私は居心地悪く身動ぎする。
「とりあえず一旦医務室に連れて行くが、今日はこのまま早退しろ。上司命令だ」
『早退』の言葉にすぐさま反論しかけたのを察してか、強い口調で久浦部長は付け足した。
ここまで言われてしまえば、黙って受け入れるしかない。実際自分は、現在進行形で先輩や上司に迷惑をかけてしまっているのだ。