バッドジンクス×シュガーラバー
そうしてまたいくつか言葉を交わし、通話を切った。
「はあ……」
暗くなったディスプレイを見ながら深く、けれども全然嫌じゃないため息を吐いて、仰向けでぼすんと後ろに倒れ込んだ。
今日まで自分が抱いていた後ろめたさが、こんなにもあっさり消えてなくなるなんて。思考が追いつかず、ぼんやりしてしまう。
……よかった。
私は、自分の両親に不幸を呼び寄せた疫病神なんかじゃなかった。
それどころか、ふたりにとても愛されていたことをハッキリと伝えてもらって……本当に安心して、うれしかった。
大きく息を吸ってから、また思いきり吐き出す。
1日仕事に打ち込んだ身体は疲れていて、どこか重だるい。
だけど胸の中があたたかい気持ちで満たされた今の私は、これから出勤だってできそうなくらいに心が軽やかだ。
メガネの下に指先を差し入れ、目じりに溜まっていた涙のしずくをぬぐった。
『……もし悪い話だったら、どうすればいいですか?』
『そのときは、俺のところに来い。嫌っていうほど甘い物食わせて、慰めてやる』
久浦部長と交わしたあの約束の出番がなかったことを──ほんの少し、残念に思いながら。
「はあ……」
暗くなったディスプレイを見ながら深く、けれども全然嫌じゃないため息を吐いて、仰向けでぼすんと後ろに倒れ込んだ。
今日まで自分が抱いていた後ろめたさが、こんなにもあっさり消えてなくなるなんて。思考が追いつかず、ぼんやりしてしまう。
……よかった。
私は、自分の両親に不幸を呼び寄せた疫病神なんかじゃなかった。
それどころか、ふたりにとても愛されていたことをハッキリと伝えてもらって……本当に安心して、うれしかった。
大きく息を吸ってから、また思いきり吐き出す。
1日仕事に打ち込んだ身体は疲れていて、どこか重だるい。
だけど胸の中があたたかい気持ちで満たされた今の私は、これから出勤だってできそうなくらいに心が軽やかだ。
メガネの下に指先を差し入れ、目じりに溜まっていた涙のしずくをぬぐった。
『……もし悪い話だったら、どうすればいいですか?』
『そのときは、俺のところに来い。嫌っていうほど甘い物食わせて、慰めてやる』
久浦部長と交わしたあの約束の出番がなかったことを──ほんの少し、残念に思いながら。