求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
綱引きの勝負のように、絶対に譲れない引き合いになった、その時。
「ふたりで、何してるんすかー?」
聞き覚えのある声にちらっと視線を投げる。
視野に映ったのは後輩社員の山瀬君だ。瞬間、彼に気を取られた上原課長の手が緩み、私はその絶好の機会を逃さなかった。
よし、いただき!
心の声と共に、私は紙袋の取っ手を思いっきり引っ張った。
だが、目を見張った上原課長に足を踏ん張られてしまう。その途端、体勢が崩れて私は階段に落ちかける。
危ないっ――。
恐怖に瞼を閉じる刹那、
誰かが私を抱きすくめた。それが上原課長だと気づいた時にはもう、ふたりで階段に身を投げていた。
「ふたりで、何してるんすかー?」
聞き覚えのある声にちらっと視線を投げる。
視野に映ったのは後輩社員の山瀬君だ。瞬間、彼に気を取られた上原課長の手が緩み、私はその絶好の機会を逃さなかった。
よし、いただき!
心の声と共に、私は紙袋の取っ手を思いっきり引っ張った。
だが、目を見張った上原課長に足を踏ん張られてしまう。その途端、体勢が崩れて私は階段に落ちかける。
危ないっ――。
恐怖に瞼を閉じる刹那、
誰かが私を抱きすくめた。それが上原課長だと気づいた時にはもう、ふたりで階段に身を投げていた。