異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
次は、国王陛下に食べてもらう。そこで決まるかどうかだ。これは口に合わないと言われれば、今までの選考もすべて水泡となる。
――豆大福にしよう。あんこは粒あんでいく。どうしてかって言えば、私が粒あんが大好きだから。
自分の好みで決めるのかと問われれば、そうだと答えるしかない。彼女にとって自分が好きであることが、もっとも大きな原動力となる。
――豆大福の外側の豆は“赤えんどう”だから、ジリン公爵に手配をお願いしないといけない。以前、王都の豆屋で見かけたことがあるから、きちんと手に入るはず。
こちらの世界では、豆は生活の中で食料として活用されているが、元の世界でアジアが発祥地であるといわれる小豆だけがなかった。
小豆から作ったあんこを存分に使用しよう。
――国王陛下……おいしいと言ってくださらないかなぁ……。
ひとりに絞られた三回目の結果は、王城の居室で待機していたジリン公爵にすぐさま届けられた。
――豆大福にしよう。あんこは粒あんでいく。どうしてかって言えば、私が粒あんが大好きだから。
自分の好みで決めるのかと問われれば、そうだと答えるしかない。彼女にとって自分が好きであることが、もっとも大きな原動力となる。
――豆大福の外側の豆は“赤えんどう”だから、ジリン公爵に手配をお願いしないといけない。以前、王都の豆屋で見かけたことがあるから、きちんと手に入るはず。
こちらの世界では、豆は生活の中で食料として活用されているが、元の世界でアジアが発祥地であるといわれる小豆だけがなかった。
小豆から作ったあんこを存分に使用しよう。
――国王陛下……おいしいと言ってくださらないかなぁ……。
ひとりに絞られた三回目の結果は、王城の居室で待機していたジリン公爵にすぐさま届けられた。