消えないで、媚薬。



「知らなかったとは言え、軽率でした…」




嗚呼……戻れるなら時間を戻してやり直したい。
下を向いていたら彼の手が私の頬に触れて再び視線が絡む。




「後悔してる…?俺と寝たこと」




この瞳を見なければ後悔してると即答出来ただろう。
でもどうして……?
こんな真っすぐ捕らわれちゃうの?
あまりにも純粋過ぎて身動き出来ない……
無下に出来なくなる。




「そんな簡単に忘れちゃうんだ?最低だね…」




「あ、いや……」




「とにかく責任は取ってもらうから」




「責任って……?」




やっぱりお金……でしょうか?
示談金交渉ってことだよね?
ちょっと待って……知識なさ過ぎる。
頭をフル回転させてるところで顎を持ち上げられまたドキッとしてしまった。




「責任持って俺と付き合うこと」




「えっ!?」




「今日から、いや今から?香帆さんは俺の彼女ってことで良いよね?」




「はぁ!?何でそうなる!?」




「拒否ったらそれ相応のリスクは背負ってもらうからね?まだまだ保育士さんしたいでしょ?」




開いた口が塞がらない……
まさかの脅迫!?
これって脅迫だよね!?
黙っててやるから付き合えってこと!?
な、な、ななんと!?
恐るべし高校生!




ニヤリと悪戯っぽく笑う。




「さっきのキスもそうだけど…香帆さんって上手だよね?その気にさせるところ」




「なっ!何言ってんのよ!」




「すぐムキになるところなんて本当に歳上?って思う」




「そ、そうよ!歳上なんだから付き合うってなっても私が主導権握るんだからね…!」




再びニヤリと笑う。




「やった、付き合うのOKしてくれた」




「え?あ、違っ…!」







< 11 / 94 >

この作品をシェア

pagetop