消えないで、媚薬。
ちょっと待って………力抜ける。
ヤダ……私そんなに飲んでいないのに抵抗力弱過ぎ。
どんなに酔ってても相手が男ならやっぱり力は敵わないの…?
ヤバい……
このままじゃずっと口の中犯され続ける……
やっとの力で唇を離した。
乱れる吐息が思考を鈍くする。
「高野……今は俺だけを感じて?俺以外考えるな」
再び重なる唇。
何人かトイレに来た人帰って行っちゃったよ?
こんな場所でキスしてたら迷惑で仕方ないよ。
とにかく止めさせなくちゃ。
腰を引き寄せられ服の上から胸を触られた。
これ以上は無理…!
何度も絡ませた舌を甘噛みした。
違う……煽ったんじゃないってば。
分かんないんなら仕方ない。
少し強く噛んでみた。
ようやく唇が離れて視線が合う。
「その顔……マジで煽ってるだろ?」
「煽ってなんかないから…!てか、なに?コレ……」
「お前が欲しくなった、それだけ」
「はぁ?冗談やめてよ」
「冗談?高野も感じてたじゃん、俺とのキス」
「ハァ……手離して?お願い」
離してくれた手で時田くんの乱れた前髪を整えてあげる。
「突然過ぎて戸惑っただけ。抵抗させてくれないし…最初から絶対噛んでやるってタイミング見計らってたんだから」
「ハハハ、噛まれてもまたするけどね」
「ちょっと…!やめてよ!」
思わず口を隠す。
「そんなに嫌かよ、俺これでもずっと高野のこと想ってたんだからな?あっさりフるなよ」
そ、そうなの?いつから?
まぁ、いいや。
どちらにしろ私が伝えたいのはただ一つなの。
ごめんね……時田くん。
「それ、酔ってて言う?」
「勢いが大事だ。でも酔ってても記憶はあるからな?生半可な気持ちじゃないから」