消えないで、媚薬。



「ありがとう……それと、ずっとさとみにも言わなきゃって思ってたんだけど」




「もうこの際何でも言ってみな?スカッとするよ?何言われても驚かないから」




「逆に気付かされたんじゃなくて……もうどうしようもないくらい彼が好きなの。今日もずっと考えてる……本当はすぐにでも会いたい…」





「惚れちゃったんだね〜」





「うん……惚れてる。シラフで言い切れる…」





「そんなに良いんだ?彼が」





「上手く説明出来ないんだけど……自分の立場とか世間体とか嫌っていうほど考えてるのに気持ちが言うこと聞かない…どうしても抗えない」





「でも大丈夫なの〜?彼にかなり我慢してもらわないと…ってもう一線越えちゃってるのか」





「うっ……同じ過ちは繰り返さないように努めてます」





「ていうか、香帆自身が持つの?」





「が……頑張ります」




イタイとこ突くなぁ〜さとみは。
あんなキス魔だと本当、毎回キツイ。
甘え上手だし、おまけにあの瞳。
まともに合わせたら心ごと持っていかれる。
捨て犬みたいに悲しい顔しないで。
手を差し伸べてしまう。





「気をつけてね?」




「うん、今日はありがとう…!皆にも宜しく伝えて…!」




急いで駅に向かう。
ちゃんと言った通り、最寄り駅に着いたらタクシーに乗り込んだ。
マンション前で降りてエントランスを歩いていたら携帯が鳴ってびっくりした。
え?慶太ぁ〜!?





__もしもし?まだ起きてたの?




__香帆さんの声聞かないと寝れなくて……




__まったく……ちゃんと帰って来たからね?今マンション着いたとこ




__本当に?








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