消えないで、媚薬。
「大丈夫?ちゃんと捕まって?」
「ひゃっ…!」
一瞬で身体が浮いて再び顔が近くになる。
え?どういうこと!?
何で私、お姫様抱っこされてるの!?
「お、降ろしてよ…!私、重いから…」
「降ろさない…全然重くないから」
暗闇でもスタスタと進んでいくから唖然。
もしかして配置や動線覚えてるの?ゆっくりソファーへと降ろしてくれた。
「あ…ありがとう」
テーブルの上に置いてある照明リモコンを取ろうとする手もあっさり止められて……気配が近付いて来た。
見えなくても重なれば分かる。
慶太のキスはいつも温かい。
強引だけど優しく絡む。
抵抗しなきゃなのに……
一瞬で欲に駆られてしまう。
上着が肩まではだけて首筋に下が這う。
当然身体は反応して声が漏れる。
「シワになるといけないから」って上着を脱がしてくれた。
徐々に目が慣れてきてうっすらと顔が分かる状況に。
慶太自身も上着を脱ぎ捨てた。
再びキスの嵐が舞い降りる。
「慶太っ……ん……やめ……」
ダメ………力入んないよ。
今頃酔い回ってきた!?
それとも……いつもより激しいキスのせい!?
そのまま押し倒されて上に乗ってくる。
足の間に足が入ってきて……
熱い………
慶太のが当たってる………
まだだよって離れてはくっつく唇に酔いしれて指を絡めた。
止める術がない。
首も耳も刺激しないで………
いつの間にか自分から欲しくなって求めてる。
触れるか触れないかの距離でキスのお預けを喰らう。
「初めてのホテルで香帆さん、俺にしたキス思い出させてあげようか?」
「え……?」
「首に手回して」
「え………」