消えないで、媚薬。



「香帆さん……抱いていい?」





「え……?」





視線……逸らせない。
暗くてもはっきり分かる。
完全に男の顔した慶太が欲にまみれてる。




「もう…我慢出来ない」




どうしよう………
逆上せてる………
初めて見るよこんな顔。
欲望剥き出しの眼差し。
さっきからずっと足に当たってる……慶太の。
少しでも動いたら余計に刺激しちゃうよね。





「香帆さん………出したい」





熱を帯びた瞳でそんなこと言うの反則だよ……
ベルトを外そうとする手を止める。





「ダメ………」




「どうして?香帆さん…」




「ごめん……もう越えたくない」




「嘘だ……身体はそう言ってないよ」




「お願い分かって……私、もう前科持ちだよ?」




「ねぇ、あれは同意の上でしょ?」




「だとしても……未成年には変わりないよ」




「でもっ…」




黙らせるために私から唇を塞いだ。
矛盾してるって分かってる。
だけどキミには理解して欲しい。




「香帆さん……」




「キスだけじゃダメ…?我慢出来ない…?慶太が成人するまで私は出来ない…」





「うぅ……そんな言い方ズルい」





身体を起こして向き合う。
ズルい……よね。
ごめん。




「俺がめちゃくちゃ香帆さんのこと好きなの分かってるくせに…」





「だからこそなんだよ……」




肩にそっと頭を預けてしまう。
きっとこれもズルいんだろうね。




「私もそろそろ限界なんだよ…分かってよ…」




「分かった……一緒に我慢する」




そう聞こえてホッとした。
「ありがとう」と再び視線を合わせたら案の定キスが降ってくるのよね。







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