消えないで、媚薬。
「ちょ、ちょっと!冗談だってば!」
「何で?そのお仕置きも最高じゃん、やってみようよ」
「はぁ!?お仕置き終わったでしょ?」
「俺からのはまだだったし?」
「ねぇ、こんなのマジでヤバイやつだから…」
もう一枚のスカーフで目隠しされる。
「ちょっと……ねぇ…!」
何も見えなくなっちゃった。
慶太……どうするつもり!?
どうしよう……
高校生だから本当にヤバイことはしないと思うけど……
この状況はさすがにマズイ。
やるだけはやったけどどう展開するかは考えてなかった…とかかな。
ずっと黙ってるからこっちもどう出る!?
「慶太……?」
「香帆さん……俺、こっちも興奮しちゃうんだけど?」
「えっ…?」
「目隠ししてる香帆さん……色っぽい」
リアクションに困る……
ギシッと近付いてくる気配がした。
吐息が近くで聞こえる。
熱い体温……
視覚を閉ざされたらこんなに感じるものなんだ……
「慶太……お願い、外して?」
「まだ嫌だ……少しだけ触れていい?」
触れるって……どこに?
すぐそばで感じていた気配が離れた気がした。
見えないけどキョロキョロして探してしまう。
え?どこ?どこに居るの?
手を伸ばすにも縛られてるし……
フワッと包まれたのは後ろから。
首筋に唇が当たってる。
振り向こうとしたら服の上からバストに触れられた。
「あ……っ慶太!?」
「ごめん……こんな時じゃないと触れないから」
こんな時って……これは反則でしょう?
耳元で「これ以上は何もしないから少しだけ許して」って身動き出来ない私に言わないで。
ゆっくり揉まれて反応しない訳がない。
身体をよじる。
「慶太…っ」
首筋から耳たぶまで舌が這う。
当然、声が漏れちゃう訳で。
「感じてる…?香帆さん…」