先輩、これって恋ですか?

「真野。悪いんだが少し手伝ってもらっていいか?」


HRが終わったあと、先生に呼ばれた。

日直の日に頼み事をされるなんてタイミング悪いなぁと思いながらも、それが日直の使命なんだと自分に言い聞かせて先生のあとを追った。


「プリントをホッチキスで止める作業なんだが結構量あってな。……先生も手伝ってやりたいんだが、このあと職員会議があるから…」

「わたし一人で大丈夫ですよ」


べつに慣れてるから、こんなこと。

全然、大丈夫だもん……。


「ほんと悪いな。せっかくの放課後を……」

「い、いえ…。」

「彼氏とか待たせてないか? 大丈夫か?」

「かっ……!?」


先生のその言葉に、一気に顔がカァッと熱くなる。


「か、彼氏……なんて いません、から…!」


少し前を歩いている先生に気づかれないように、火照った顔をパタパタと仰ぐ。


「そうなのか? てっきり俺はあいつが彼氏なのかと思ってたが」

「……あいつ?」
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