Seven...KOKI
「雪?」
「へ?」
ソファーに座ってる雪を後ろから
抱きしめてプレゼントを雪の目の前に
出した。
「はい。プレゼント」
「これ…開けていい?」
「どうぞ?」
雪の肩に手を回したまま
雪が袋を丁寧に開けるのを見つめる。
「…ピアス?」
「あ…ほら。雪、この前撮影で初めて
ピアスの穴開けただろ?
だから…」
「うん…ありがとう。これ、可愛いね」
振り返り俺に笑顔を見せてくれた。
「じゃあ…はい。これあたしから」
「え?いいのか?」
「うん。光輝にはいろいろ
迷惑かけてるし…はい!」
俺は雪からラッピングされた袋を
受け取った。
中には黒いニット帽が入っていた。
「本当はアクセとかにしようかと
思ったけど光輝たくさん持ってるから…。
でもニット帽は持ってなかったでしょ?」