お前は、俺のもの。


「今度はオープン後に二人でいらして下さい。心からのおもてなしをさせていただきます。その時は、嬉しいご報告もお待ちしております」


佐藤さんにそう言われて見送られた。

そして、今。


「今日はお客様のパーティーに凪さんも一緒に参加していただきました。先日お話しましたとおり、彼女は明日から五日間の夏期休暇になりますが、後半の三日間を僕に預からせていただきます」

午後十時を過ぎた時間に私の家の玄関先で、私の家族を目の前にして、鬼課長は格好からして王子様イケメンビームを晒して「夜分遅くに…」と前置きをする。
対して私の家族は三人並んでTシャツにハーフパンツというパジャマ姿で、父は片手に缶ビールを、母と妹の春奈は片手にカットしたスイカを持っている。三人とも目を丸くして、鬼プリンスに釘付けだ。

鬼課長は会社では決して見せない優しげな笑みを浮かべて、
「今日は時間も遅いので、取り急ぎ彼女の三日間の了承を頂きに伺いました。しかし何分、僕が凪さんを離したくないので、明後日の夜に改めて挨拶とお迎えにあがります。よろしくお願いします」



は?明後日の夜?

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