お前は、俺のもの。
私は二、三歩後ろへ下がる。
「私、これから一時間かけて家に帰るんです。それじゃあ、おやすみなさい」
と、手をブンブンと大きく振って駅へと急いだ。
鬼課長が後ろで呼んでいたような気がしたが、電車の時間の方が気になってそれどころではない。
ちょっとほろ酔い気分だが、電車の中で寝落ちしなければ大丈夫。
──鬼課長とのご飯、少し楽しかったかも。
そう思いながら、帰りの電車に揺られていた。