お前は、俺のもの。

自分の胸に、手をおく。
「もう、何を言っていいのかわからない」
完全に声が震えてしまっている。

「その困った顔も、その声も」
鬼の大きな両手が、私の両頬に添えられる。
あたたかくて、優しい手。

心地良い、低音ボイス。

「この瞬間をもって、満島 凪の全ては」

至近距離ゼロの、鬼の熱い吐息。


「俺のものだ」




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