お前は、俺のもの。
「凪。今日は一日中ベッドの中にいる気か?俺は一日中、凪を可愛がって抱き潰すくらい頑張ってもいいけど?」
布団の中でモゾモゾしている私が驚いて見上げた。彼は余裕そうな笑みを浮かべて、私のクセで畝った髪を撫で続けている。そして、すぐに眉を下げた。
「昨日は無理をさせた。体は辛いか」
下腹部の痛みは続いているが、嫌な気分ではなかった。
痛みのあるお腹に、そっと手を当てる。
これは愛してくれた、幸せの痛みだ。
私は彼の目を見て「大丈夫です」と、答えた。
鬼課長は唇が触れるくらいのキスを落として、
「朝食を作ってくる。呼びに来るから、それまで寝ていろ」
と言って、ベッドから降りた。
「カーテン、開けるぞ」
彼は黒っぽいカーテンを開ける。同時に窓から入り込む日差しが部屋全体を明るくさせた。
レースのカーテンでこちらは見えないだろうが、肌布団を首まで引き上げても恥ずかしく感じてしまう。
窓際に立つ、鬼課長の後ろ姿。
スウェットは履いているが、上半身は裸だ。
両手を腰に当てている背中は、筋肉が少し内側へ寄っているように見える。
本当に無駄な脂肪がない体。
綺麗な裸だ。
布団の下にある、自分の体をそっと覗く。
──本気で、ダイエットしなきゃいけないな。
情けないプニプニのお腹に、大きなため息が出た。
本当にあのパーフェクトボディが、このぽっちゃりを抱いたんだと思うと、何だか申し訳ない気持ちになる。