お前は、俺のもの。

「凪、やっぱり体調が悪いか」
鬼課長が体を屈ませ、私の顔を覗き込む。
慌てて首を横に振った。
「だ、大丈夫です。逆にこっちがスミマセンというか…」
と、口の中でゴニョゴニョと呟いた。

「今日はここの生活に慣れるために、このまま家にいよう」
彼はそう言い残していく。

服を着ようと、ベッドから降りる。
「……あ」
私は、グレーのシーツを見つめた。




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