お前は、俺のもの。

「関口に「仕事が終わらないなら誰かに助けてもらえば」と言ったのは俺です。あの飲み会は一ヶ月前から決めていたので関口も参加したいだろうと思ったし、「満島さんが引き受けてくれたから安心して飲める」と彼女も言っていたんです。満島さんに仕事を頼むことが、そんなにいけないことなんですか?」

不機嫌に攻撃してくる河野くんに、私は「そうわけじゃなくて」と言おうとすると、向かいの綾乃が声を上げた。
「普通、先輩に仕事を頼むなら前以て伝えることが大事でしょ?」
「でも完成できると思っても、やっぱり出来なかったと途中で気づくこともあります。そりゃ終業直前で満島さんに頼むアイツも悪いけど、何もあそこまで書かなくても良くないですか?」
と、完全に私が書き込みしたように責めてくる河野くん。

別に由奈が飲み会に行くことを反対しているのではない。終われなかった仕事を私に頼んできたことに反対しているのではない。
ただ、その仕事に対しての責任を問いたいだけなのだ。
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