お前は、俺のもの。


誰かの話し声で、目が覚める。
部屋が暗いことに気づいて、ベッドから手を伸ばして鞄を手繰り寄せてスマホを取り出す。
日付を見て「えっ」と、掠れた声で驚く。
ベッドに倒れ込んで眠ってしまってから、ちょうど二十四時間が経とうとしていた。

本当に、丸一日寝てしまった。

更に驚いたことに、電話の着信が二十三件あり、全てが昨日登録したばかりの鬼課長からだった。そしてメッセージアプリには、綾乃から三件のメッセージがある。彼女は今日は出勤だった。

──おはようございます。一ノ瀬課長が凪さんと連絡が取りたいみたいです。メッセージ見たら連絡してあげてください。

──凪さん、一ノ瀬課長のイライラモードがMAXです!早く連絡お願いします!

そして、今から一時間ほど前の綾乃からのメッセージには…。

──凪さん、残念な報告です。今、一ノ瀬課長が凪さんの自宅の住所を調べに人事課へ行きました。そちらに行くのも時間の問題です。どうかご無事で。
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