いつか、きっと。
すぐに答えてくれるかと思ったけど、そうはいかない。



「そこは俺にとって一番大事かけん、最後にさせてくれんね」



やっぱり瀬名くんが言っていた通りなのかな。

だとしたら大人しく待っていよう。

だけど、ただ黙って待っているつもりはない。

時を見計らって、仕掛けてやるんだから。

もう受け身ばかりの私は卒業する。



友也が言うには、未来から私との関係について突っ込まれて狼狽えてしまったらしい。

そう、あの時未来はお節介をやいてくれたんだ。

キス以上の関係に進もうとしない友也に、どういうつもりでいるのか探ってくれると言って。

だから二人きりで話ができるように私も協力した。

未来がどのように探りを入れるつもりなのか、具体的なプランは聞かず任せてしまったけど……。

ストレートに問い詰めてしまったのかも。



「そいで結局俺たちが本当は付き合っとらんかったこともバラす羽目になって」



そこで未来は私がずっと嘘ついていたことを知ったんだね。



『二人がちゃんと付き合ってないのなら、えっちしないのも納得した。探りを入れる必要なんてなかったじゃないの』



未来、かなり怒ってた。



そして、友也と付き合ってるフリだったということだけでなく、中学進学時に未来に嘘をついていたこともタイミング悪くバレてしまった。

友也はうちの母から聞いてしまっていたらしい。

私が自分で友也と同じ中学を選んだことを。

私が墓場まで持っていこうと決めていた裏切りの真相は、思わぬところから未来に伝わってしまったのだ。

友也を責めることなんて出来ない。

嘘をついて裏切ったのは他でもないこの私なんだから。



「俺は明日美と同じ中学で嬉しかったな」



友也…………。

未来には本当に悪かったと思ってる。

だけどやっぱり私も友也と同じ中学に行ったこと、後悔してない。

あの中学時代は、かけがえのない充実した日々だった。

未来はいじめを受けたり、つらい日々を送っていたと言うのに。



「青柳さんは明日美のことば羨ましかって言いよった。だけんちょっと仕返ししたくなったって。自分が嘘つかれてショックやったけん、同じことしたかったとかも。俺と付き合うフリとか」



私が友也と付き合うって言いながら実はフリだった。

だから同じように未来も友也と付き合うフリをしたのか。

それが私への仕返し?



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