いつか、きっと。
「それはね、友也くんが言うには、明日美と初めてキスした時からって」



「はあっ?」



ちょちょちょっと!

なに言ってんの友也っ!

それって小六のクリスマスイブのアレのことを言ってるんだよね?



「もう友也……。そがんことまでお母さんたちに言うてから。恥ずかしかたい」



穴があったら入りたいとは、こういうことだろう。

まさかそんな二人だけの思い出を暴露されていたなんて。

これじゃ小学生の頃から淫らな関係だったみたい。

あのファーストキスだって事故なんだし。

その後、キスなら数えきれないくらいにしてきたけど、それより深い関係にはなってないんだから!



「あのねお母さん。私と友也、まだやけんね。だって告白されたともプロポーズも今日やったとよ。確かに今日はチャンスかなと思うたけど、無理そうやし。だけん」



「いやーね明日美。そんくらい分かっとるさ。友也くんは多分、結婚するまでは清い交際でおるつもりじゃなかとやろうか。御子柴さんから来たメールには『今夜は友也と明日美ちゃんば二人きりにさせてやって』って書いてあったけど」



おばちゃんごめんね、期待に応えられなくて。



和室にいる友也の元に行き、一言告げる。



「男同士なら私は邪魔したらいかんね。お父さんと友也の布団は準備しとくけん、ごゆっくり」



私抜きで二人がどんな話をするのか、気にならないと言えば嘘になるけど……。

お父さんも語り合う相手が友也で嬉しそうだし。

私はお母さんと女同士でお喋りしよう。



「あら、明日美。お布団は出してくれたと?」



「ううん、まだけど。こっちの片付けば先に終わらせてから出すよ。今は男同士の語らい中やけんね。私たちも女同士で、ね」



お母さんが洗った食器を、私が拭く。

食洗機をお父さんが買おうと言っても、断固拒否して手洗い派のお母さん。

私も食洗機は要らないかな。



「ねえ、今度は友也くんのお母さんも一緒に"女子会"しようで!そしたら明日美の知らん友也くんのことば聞かせてくれるかも知れんばい」



「それよかね!しようしよう"女子会"楽しそう!」



和室の方に目を向けると、ちょうど友也もこっちを見ていたようだった。

以心伝心ってやつかな?



『好き』という想いを届けたくて、微笑みかける。

『好きだ』と、笑顔で応えてくれた友也と、これからも笑い合って生きていけるよね。



きっと、ずっと。
















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