白銀のカルマ
「………これは一体どういうこと?説明してちょうだい」
母・幹枝は客間に通された後、終始横柄な態度でふんぞり返り、周囲を威圧し続けた。
あられもない姿を見られてしまった二人は頬を赤らめたまま黙り込んでしまい、隠蔽に関わった和巳も口を噤んだままだった。
逃げ出せるものなら二人を連れて幹枝から逃げたかったが、人相手に商売する身として〝嘘″をつき続けるのは詐欺に値すると思い、真実を話そうと腹をくくった時だった。
「ずっと母さんを……騙してました。ごめんなさい」
良心の呵責に耐え兼ねた優一が自白するのが一足早かった。
洗いざらい話せばここにいるのは絶望的なはずなのに、何の言い訳もせず毅然とした態度で全てを打ち明けたのだ。
息子の口から語られる衝撃の事実に母・幹枝は目を真ん丸にして驚きながらも、息子の言葉を一言一言必死で受け止めようとしているように見えた。
聞き終えた後、平謝りする息子を前に手で口を覆い涙する母。
自分が息子を追い詰めてきたことを遂に自覚したのだろうか。
だとしたら正式に承諾を得られるのではないかと三人は淡い期待を抱いた。
母・幹枝は客間に通された後、終始横柄な態度でふんぞり返り、周囲を威圧し続けた。
あられもない姿を見られてしまった二人は頬を赤らめたまま黙り込んでしまい、隠蔽に関わった和巳も口を噤んだままだった。
逃げ出せるものなら二人を連れて幹枝から逃げたかったが、人相手に商売する身として〝嘘″をつき続けるのは詐欺に値すると思い、真実を話そうと腹をくくった時だった。
「ずっと母さんを……騙してました。ごめんなさい」
良心の呵責に耐え兼ねた優一が自白するのが一足早かった。
洗いざらい話せばここにいるのは絶望的なはずなのに、何の言い訳もせず毅然とした態度で全てを打ち明けたのだ。
息子の口から語られる衝撃の事実に母・幹枝は目を真ん丸にして驚きながらも、息子の言葉を一言一言必死で受け止めようとしているように見えた。
聞き終えた後、平謝りする息子を前に手で口を覆い涙する母。
自分が息子を追い詰めてきたことを遂に自覚したのだろうか。
だとしたら正式に承諾を得られるのではないかと三人は淡い期待を抱いた。