あたしを知らないキミへ
あたしはまた、ある変化に気づいた。


それは、もっとアンタに近づきたいと思った。

前までは、アンタに会えたたけで嬉しかったはずなのに。
もっと欲がでてアンタの側にいたいって思うようになった。

不思議だよな。人間って。
こんなに欲深くなるんだな。

会えただけで・・前のあたしには、それだけでじゅうぶんだったのに。

だからアンタに会えた時は嬉しかったけど、その分胸が苦しかった。
見てることしか出来ない自分に、近づけない自分に苛立った。


そして、ある学校帰りの時だった。


朋美がダーリンとご飯食べに行く予定があるから、その日はあたし1人で帰った。
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