あたしを知らないキミへ


相変わらず電車は満員で、あたしも立ったまま人に押されて息苦しい。
何駅かまたいでM高校がある駅に着いた。
満員電車でもあたしはすぐに分かった。


見つけたんだ。

アンタを・・。

初めてだった。
帰りの電車でアンタと一緒になるのは。
帰りの電車も変わらず1両目の3番目。

でも、なぜだかアンタもその車両に乗ったんだ。
焦ってすぐに目線を下にずらした。


そんな時だった。
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