あたしを知らないキミへ

「恵美加どうしたの?顔真っ赤だけど熱でもあるの?」

心配そうに友達があたしの顔を覗いてくる。
とにかく恥ずかしくて今すぐにでも消えてしまいたかった。

「そう?別に大丈夫」

さっきよりも早くなる鼓動に、あたしはどうすればいいか分からなかった。


早く駅に着け・・。

だけど、駅まで残り2駅。

はぁ・・。長いし・・。

あたしはしばらく下を向いていた。
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