あたしを知らないキミへ
そう言ったあたしの言葉と共に、一粒の涙が頬を伝った。

名前も何も知らなかったアンタに恋をして。

夢中になって。

やっと最近、アンタの名前を知れたと思ったら、今はこんなにもアンタのことで胸が苦しくなるんだ。
アンタのことなんか、何も知らないくせに、こんなに好きになったあたしは、世界一のバカなんだろうな。

あたしは、アンタの声すら聞いたことがないんだから・・。

何が恋だって話だよ・・

でも・・

きっとこれも恋なんだよ。

一つの恋の形。
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