あたしを知らないキミへ

アンタを見つけてから、どのくらいの日付けをまたいだんだろう。

でも、その一日一日の日々の中に、いつもアンタが存在していた。

きっと、もっと恋愛に奥手じゃない子だったら、知らない相手でも自分から想いを告げているのだろうか。
その先にどんな結末が待っていたとしても、それを受け入れて前に進んでいくのだろうか。

泣いても笑っても、自分が進んでいかない限り答えは分からない。
どんなに不安でも、それを乗り越えて今ある現実と向き合う。

もしそれを「勇気」と呼ぶのなら、あたしはきっと・・ううん、負け組だ。

あたしには、そんな勇気の欠片すらない。

バカだよな。ダサいよな。
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