あたしを知らないキミへ
朋美と一緒に回る屋台は、すごく楽しくて色んなことを忘れられた。
2人で金魚すくいしたり、綿あめを食べたり・・。

とにかく楽しかった。

「朋美めっちゃ食ってんじゃん。太るよ」
「いいのいいの!今日は気にしない!」

あんなに食べ物に気をつけていた朋美なのに、今日はテンション上がっているみたいで、それどころじゃないみたいだ。

「あはは」
これで2本目の綿あめにかぶりついている朋美に、つい笑ってしまった。

「恵美加も食べてよね!はい!」
そう言って、綿あめを差し出した朋美。

正直、もうお腹いっぱいなんですけど・・。
そんなことを思いながらも、綿あめをほお張るあたし。
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