あたしを知らないキミへ
ピンポンパンポン

「今夜8時から花火大会を開催いたします。ぜひ皆さん、ご覧ください」

そんなアナウンスが聞こえて、ふいに自分の腕時計を見たら19時50分になっていた。
アナウンスの放送が流れてから、ぞろぞろと他の人達も花火大会の所に移動を始めている。

「朋美、そろそろ花火見に行く?」
そうだね!」

そして、あたし達も花火大会が行われる方向に歩き出した。

とにかく人で溢れかえっていて、思うように動くことが出来ない。

きっとこの人達も花火を見に行く人達だろう。
皆考えることは一緒か・・。

進んだり進まなかったり、そんなことをしばらく繰り返している時だった・・。
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