あたしを知らないキミへ
「朋美、今日はありがとう。楽しかったよ」

そんなあたしの言葉に、朋美は優しく微笑んで頷いた。

「またな、朋美」
「うん!バイバイ!」
そして、あたし達は帰路に着いた。


「ただいま」
「おかえりー」

ワンワン‼

サキの頭を撫でてから、あたしはリビングに向かった。
どうしてだろう。
いつもはすぐに自分の部屋に向かうのに、今は誰かが側にいてほしかった。

さっき家に入る前に、思いっきり顔拭いたから、泣いたのはバレないよね・・。
そんなことを思いながら、リビングに入る。
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