あたしを知らないキミへ
電車のドアが開いたのと同時に朋美が来てあたしの隣に座った。

「恵美加おはよー!」
「おはよ。今日は一段と格好が派手だな。すぐに分かったし」
「あはは。ねー昨日ダーリンと久しぶりにご飯食べに行ったんだー。そしたらね、ネックレスもらったのー!」

そう言ってあたしにネックレスを見せてくれる朋美。

「あ、2年記念日だっけ?」
「そうそう!恵美加覚えてくれてたんだね」
「まぁね。記憶力だけはすごいからさ。ってかもう2年かー。早いな」
「本当にあっとゆーまだよ。2年付き合ってるとか正直実感ないもん」
「ラブラブで何よりだよ」
「たまにケンカもしちゃうけどね」
「でも、そーゆーもんじゃねーの?あ、そういえば朋美、またアイツに会ったよ」
「うそ?!運命の人?」
「うん」
< 79 / 388 >

この作品をシェア

pagetop