クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
「社会的にも物理的にも今すぐ抹殺してくれるっ!!」
怒鳴りながら父が向かった先は、和室の奥にある床の間。
そこに飾られた家宝の日本刀に手を伸ばす。
「ま、抹殺って……! お父さん落ち着いて!!」
日本刀を構えた父に、私は思わず悲鳴を上げた。
「落ち着いていられるか! うちの大切な遙に手を出したんだ。当然一度や二度は殺される覚悟はできているんだろうな!?」
そう言って南部長をにらみつける。
「一度や二度って、一度殺されたらもう二度目はないから! それにその日本刀、真剣だからね!?」
いくら過保護な父とはいえ、まさか日本刀を持ち出すとは思わなかった。
青ざめた私が父の前に出て盾になろうとすると、部長に肩をつかまれ反対に背中にかばわれてしまった。