@YUMI KO
ドアのすき間から見えたエマの顔に、あたしは全身の力を抜いた。


「どうしたのエマ。目が覚めたの?」


8時頃には眠りについていたはずのエマに声をかけると、エマは軽い足音と共に部屋にはいってきた。


そのままあたしのベッドにもぐりこんでくる。


妹の優しい匂いと温もりを感じて、そのままギュッと抱きしめる。


するとエマは楽しそうにキャッキャと声を上げて笑った。


「今日はお姉ちゃんと一緒に寝る?」


まだ穂香とメッセージの途中だったけれど、あたしはスマホを置いてそう聞いた。


「あのね、今日はね、先生がいなくなったでしょ」


エマがあたしの腕の中で無邪気に聞いて来た。


一瞬、なんのことだかわからなかった。


『先生』が誰を指しているのか。


エマの幼稚園の先生のことを言っているのかと、勘違いしそうになった。
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