幸せの扉を探して

桜ちゃんの意識が戻ったと
彰先生に聞いて
病院へと向かい
桜ちゃんの病室につくと
中から話し声が・・・・

“退院したら一緒に暮らそう”
“また、来るよ
対処できないでしょ”
“帰国するときにマンションに
戻ればよい”

やはり、なにか起こっていると
考えていた時
彼女・永莉さんが病室から出てきて、
俺をみてギクッとしたから、
口に指をあてて
脇に呼び寄せながら歩き
永莉さんを休憩室で待つと
彼女は、飲み物などを買ってから
俺の元にやってきた。

俺が彼女に買った飲み物を渡すと
「ありがとうございます。」
と、言ってうつむき黙る
「話せる事を話して欲しい。」
と、伝えると
彼女は、意を決したように
顔をあげて、真っ直ぐに俺をみた。

彼女の瞳に真っ直ぐ見つめられて
俺の胸がドキンと音をたてた・・・

彼女の話を聞いて
憤りを越した怒りがわいたが
今は、冷静にならなければと思い、
永莉さんに桜ちゃんが
退院したら、一緒にいてほしいと頼み、
彼の会社や相澤財閥に
ついて調べてみると話して
彼女の連絡を聞いてから
俺は、帰宅した。

帰宅してからパソコンで
SHISEIDOと相澤財閥について
調べてみる。

それからは、桜ちゃんの様子や
調べた事を永莉さんと連絡して
話したり聞いたりする日々が
続いた。

電話では、拉致があかない時は、
会って話したりする日々も
あった。

永莉ちゃんと
そんなにも会わないと行けなかったのか
自分でもわからない・・
永莉ちゃんが桜ちゃんの事を
本当に心配しているのに
俺は、だんだん・・
永莉ちゃんに会いたい気持ちが
強くなる・・

永莉ちゃんの桜ちゃんとに対する
気持ちを利用しているみたいで
年甲斐もない自分に
恥ずかしくもあった。
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