幸せの扉を探して
現在4️⃣

動き出す**


翌日、検査の結果
桜に異常はなく
無事に退院となった。

桜は、しばらく
あかねと彰の自宅に住む。

まだ、食事と睡眠が
きちんと出来ていない
桜を一人にすることは
できないし
ましてや、結俐がいるからと。

桜が退院した日
颯天と永莉、新が
彰の家に集まって
桜の出産祝いと退院祝いをしてくれた。

みんなの優しさが
堪らなく嬉しい桜だった。

「産前産後は、ゆっくりするものよ。」
と、あかねさんに言われて
のんびり過ごしている。

退院して一週間目に
彰さんから
「体調は、どうかな?」
と、訊かれて
「はい、大丈夫です。
ちょっと、暇なぐらい。」
と、言うと
彰さんは、
「それは、良かった。」
と、笑ってくれて
「今晩、大事な話をしたいのだけど
良いかな?」
「大事な話しですか?
     わかりました。」
と、言うと
「みんなで食事をしてからね。」
と、彰さんは言って部屋からでた。

なんの話があるのか
わからないが
みんなもと言っていたから
楽しみでもあった。

食事は、三食取れる用になった。
量は、少しだが。
睡眠は、母乳を与えているから
三時間おきには、起きる。
それに
眠りは浅く熟睡することはない。

電話の音も知り合いは
着信音を設定しているから
問題ない。
知らない番号からはかからないように
設定してある。

一緒にいる誰かの携帯が
突然なるとプチパニックになるが
あの五人は、それがわかっているから
桜と会うときはマナーモードに
している。
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