離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活
「ジェットスキーから始まって、船に魅せられてね。趣味のひとつ」
さすがは名だたる企業の社長。海をクルーズする趣味なんて一般人には無理だろう。
「今度、一緒に乗ろう」
「ありがとうございます」
うれしい約束に頬が綻ぶ。その奥の写真には、高校か大学か、室内のコートでラケットを手にした千景が写っていた。
「これ、スカッシュですか?」
「よくわかったね」
「強かったみたいですね」
なんの大会かはわからないが、写真では金メダルを首からかけている。
「その写真はインカレ」
「えっ、じゃあ優勝したんですか!?」
「一応」
千景は謙遜するが、偉業ではないか。
「あ、そういえば、私の弟もスカッシュでインカレに出場した経験があるって言ってました」
「それじゃ、今度お手合わせを願うとするか」